第1回異世界ファンタジー作家インタビュー 百門一新さん
2023年4月にベリーズファンタジーレーベルにスイートが加わりました!そして、ベリカフェではファンタジージャンルをさらに盛り上げていくべく、ファンタジー作家様にお話を伺うコーナーをスタートさせました。
第1回は豪華2本立て!百門一新さんに突撃インタビューさせていただきました。
『引きこもり令嬢は皇妃になんてなりたくない!~強面皇帝の溺愛が駄々漏れで困ります~』の書籍化おめでとうございます。
今作の内容紹介(みどころ)を聞かせてください。
ありがとうございます!いつか書いてみたいと思っていたファンタジー強めのストーリー部分を、ぜひ楽しんでいただきたい気持ちで執筆いたしました!
そしてあとは、一人の女の子の人生が、考え方を含め成長して変わっていくところでしょうか。
「そこから駄々洩れに!?」という意外性と、皇帝のギャップや恋愛など、もりだくさんになったこの作品の全部をギュッとまとめて楽しんでいただけたら私もとても嬉しいです!
『引きこもり令嬢は皇妃になんてなりたくない!~強面皇帝の溺愛が駄々漏れで困ります~』の裏話や誕生秘話があれば教えてください。
創刊作品として新作を書かせていただけることを知った際「前々から強いファンタジーストーリーを書かせて欲しい…」という願望を持っていたことを思い出しました。
事件もの、不思議系、キャラ同士のかけあいで進むバディものも好きなのですが、恋愛濃厚のものだとなかなか機会もなく。
そこで、スイートをテーマとした恋愛をもちろん入れつつ、私が大好きなファンタジーの事件ストーリー部分も入れてプロットを作ったところ、担当者様にOKをいただきました!恋愛も魔法もギギュッとたっぷり1冊に書かせていただきました!
「心獣」は、実はベリーズ文庫様で書かせていただいた「獣騎士団」が生まれた際のネタの走り書きの一つにあったものでしたが設定を新たにし、皆様にお届けできることになったキャラクターです。
こうして本作の世界に息を吹き込み、生まれることになった「心獣」、皆様にも気に入っていただけたら嬉しく思います。
作家活動を始めたきっかけはなんですか?
物心ついた頃には物語を作っておりました。
字を覚えるとチラシの後ろや紙に書き、親父からワープロをもらってどんどん入力していく。
それから小学校卒業までの10年以上、ずっと『ジョン』という四人兄弟の末っ子と、大きい相棒のわんことの、現代ファンタジーを書き続けていました。その原稿はダンボール1つ分まだ私のところにあります。
今も執筆しながら、当時の私にノートパソコンなどをくれた親父を思い出して、それがパソコンでの執筆のきっかけだったなぁと笑って肩を時々揺らします。
自分の作品で一番思い入れのあるものは何ですか。
デビュー作ももちろんですし、どの作品も担当者様やチームの皆様で作り上げたストーリーがありすべて特別です。
ですが、個人的に趣味で執筆した作品にプライベートな想い入れはあります。
他社様でとあるシリーズが9巻出ているのですが、世界感が繋がっていてヒーロー同士のコラボがあったりします。実はその原点は、デビュー前のまったく別々のテーマの2作品で、約10年以上ぶりに、メインのシリーズの小説世界で2人がコラボするんです。個人的にそれも思い入れがありますね。
作品を書くときにとくに難しいことはなんですか?また克服する方法があれば教えてください。
書きすぎてしまうこと、でしょうか。初稿を執筆する際にも気を付けるようにしています。
デビュー当時から2、3年はとくに課題だと感じていました。今では感覚的に「これはプロットから加筆して伏線作っておこう」「これはバランス的に引っかかるような。いったん削ってしまおう」とスパッスパッと、初稿を執筆しながらでもどんどん判断していけるようになりました。今では改稿も校正依頼でもがんがんできるようになりました。
あとは、濃厚なもの、テンポがいいもの、好きなだけ本を読むようにしている、ということでしょうか。
執筆中に欠かせないものはありますか?
えーと…相棒という意味でなら、カフェイン…?ハーブティーと、ちょい足し漢方で目のかすみと眼精疲労対策はしています。
アイテムで言えばスマホです。執筆している机で触ることはございませんがメモとして自身の代わりにスマホに覚えていてもらう、という感じでしょうか。安心感があるので心強い相棒アイテムとも言えます。
タスク管理はスマホとパソコンで行っていますので、持ち歩きできるスマホだと「あれのスケジュールってどうだったかな?」「いつだったかな?」と、気になった時にすぐ確認できるのもいいです。
作品を書く時に大切にしていること、重要なことはありますか?それらは作品のどのような側面に反映されますか?
読者様から見て「こうしたら楽しんでいただけるだろうか」「胸きゅんしていただけるだろうか」「ここでくすりと笑って頂けたらな」「和んで欲しいなぁ」と、いつも執筆しながら読んでくれる人のことを考えます。
ですから初稿も、ストーリーを仕上げたあと、執筆と同じ時間見直しにあてて「ここはテンポがいい方が読者様楽しいかも!」とか自分でがんがん修正をかけ、ぎりぎりまで原稿と睨み合っています。
物語が文章でもっと活き活きしてくると、やっぱり楽しいなぁと毎回実感しています。
今後の活動予定や書いてみたいジャンル、目標などあれば教えてください。
恋愛やTL小説以外にもどんどん挑戦してみたいです。
デビュー前まで文芸や現代不思議系やファンタジーなど書いていましたので、そちらでもご活躍されている先輩作家様たちにも憧れます。アンソロジーなど、いろいろなジャンルの書籍化のご依頼も受けてみたいです。
好きなものを執筆しての書籍化は、ほんと素敵で、羨ましくて憧れです。私も好きで執筆した作品ですので、数年前に完結したWEB作品も、ブラッシュアップして書籍化させていただきたいな…!と思っているところです。
書くことや作ることが好きですので、してみたいことはたくさんあります。挑戦して体験してみたい。そこでまた何かを学ばせていただきたい――と、長くなりますから、ここで終えたいと思います。
インタビューのご指名を受けて光栄でございました!本日はありがとうございました。