ありがとうございます！見どころ…虐げられてもやられっぱなしではないオリヴィアでしょうか。なにしろ、初恋の相手であるルークと結婚するとなった直後の縁談ですからね。覚悟決めて嫁いでいるのに、相手は最初から受け入れる気ゼロどころかオリヴィアを虐げにかかってくるわけですし。ルークも陰で尋常じゃない努力をしているので、彼の努力も見てほしいです。クズ夫を殺る気マックスな侍女と廃人にする気マックスな侍女との友情も見どころですね！あの2人は一生オリヴィアについていくはずです。

今回は、担当編集者様からの「ざまぁが欲しい」というオーダーで、話し合ってプロットを作りました。

長い間お世話になった担当編集者様と最後に作ったプロットだったのですが、「夏は、ざまぁのシーズンです」と最初に言われて、「？？？」となったのを覚えています。もともと不遇な感じのヒロインが好きなのですが、最近はなかなか可哀そうな感じのヒロインを書く機会がなかったので、ものすごくうきうきプロットを作りました。動き回るヒロインな分ルークの出番が遅くなったので、影が薄くならないように鳩を出すというのは担当様のアイディアです。あれがなかったら、ルークの影がとても薄くなってしまったかもしれません。

こういう形での「ざまぁ」を書くことができてとても楽しかったです。

気が付いた頃にはもう何かしらお話を作っていたのですが、もともとの読書傾向が、海外のファンタジー、ミステリ、SFといった翻訳作品が多かったんです。今はもう残っていないのですが、子供の頃に書いていたものはそういった国外の作品の影響が強かったように思います。

高校生の頃、友人から借りた小説がきっかけで、少しずつ日本のライトノベルを読むようになりました。さらにWEB小説をよく読むようになり、「こんな素晴らしい世界があったのか！」と思って自分でも公開するようになりました。

やっぱりデビュー作の『太陽王と灰色の王妃』（レジーナブックス）ですね。当時自分が好きだったものを全力で詰め込み、一息に書き上げました。最近はあまり見ないのですが、当時はWEB拍手という匿名ツールがよくつかわれていて、毎日感想をいただけたのが楽しかったです。もう1つは、スターツ出版から刊行された『銀棺の一角獣』です。ずいぶん昔の作品ですが、WEBでやりとりしていた人達と励まし合いながら、これも楽しく書き上げることができました。主人公の側に超常的な存在を置くようになったのは、この頃からかもしれません。

「書いている私はとても楽しい！」を執筆最後まで保つことでしょうか。うきうきとノリと勢いで書き上げます。そして、書き上げたあと推敲の段階で「読んでくれる人がとても楽しい！」になったかなと思えるまで作者の楽しいを削っていくことでしょうか。勢いで書いたものを何度も推敲することで「読みやすい」と言ってもらえることが多い気がします。

去年占いに行った時に「人生すべてが取材になる人。見たり聞いたりしたことすべてが作品に生きるタイプ」って言われたんですね。言われて考えてみれば、キャンプに行った時の火の熱さだったり、クラシックホテルに泊まった時の階段の手すりの触り心地だったり、東京から少し離れただけで変わる空の色だったり。そういったものを思い出しながら書いているような気がします。伝わっているといいなあと思うのですが、どうでしょう？

ニッポンエールというJA全農の関わっている食品のブランドがあるのですが、特にグミが好きです。原稿を書きながらグミを食べることが多いので、見かける度に買いだめしています。時には10袋ぐらいまとめ買いすることも。その土地の特産物を使って作られていて、グミ以外もおいしいです。

どうしよう、書きたいものが多すぎるんですよね…！もっと恋愛要素の強いファンタジーも書きたいし、ベリーズ文庫のような現代物の恋愛も書きたいです。キャラ文芸や、ライト文芸も！PCの中に完成したプロットや書きかけの原稿がいっぱいあるので、1作品でも公開できるようにしたいです。