『初めましてこんにちは、離婚してください』放送直前!インタビュー

ドラマ『初めましてこんにちは、離婚してください』で主演を務める犬飼貴丈さん、林芽亜里さんに特別インタビュー!

放送間近に迫ったドラマの魅力について、たっぷりとお話を伺いました。

原作ファンに向けた、ベリーズカフェ限定のメッセージも!

犬飼:高嶺正智役を演じさせていただいた犬飼貴丈です。

すごく大きな企業のCEOとしてすべてを仕事に捧げてきたんですが、政略結婚をして莉央という女性と一方的な結婚をし、そのまま10年間放置をしていました。

そんな高嶺は莉央ときちんと出会い直し、自分の中に眠っていたいろんな感情から人間味を取り戻していく…という役どころで、演じてみてとても楽しかったです。


林:私が演じた結城莉央は、京都に生まれた22歳の日本画がとても大好きな令嬢です。

16歳の時に父が決めた政略結婚をさせられて、その後も自由に生きられなかった10年を過ごした、辛い過去をもつ女の子です。

子供っぽいところもありますが、すごくまっすぐなので、高嶺さんと出会ってそれがオープンになっていきます。

喜怒哀楽に溢れた女性ですね。

犬飼:ラブコメはあまり経験値がなくて。

そんな中で高嶺という役をオファーしていただいて、まず新鮮な気持ちで現場に臨めることへの感謝と緊張感もありました。

ちょうどMBS制作の『完璧ワイフによる完璧な復讐計画』という作品で“本当にクズな不倫夫の役”だったのですが、この作品では甘い役を演じさせていただくので、世間のイメージとしてはプラマイゼロにできるかな(笑)と、すごく感謝しています。


林:すごく嬉しかったです。

実年齢が18歳ということもあって26歳の莉央を演じられるのかという不安も同時に芽生えてきたんですけれど。

でも、決まったからには全力で頑張ろうという思いで撮影、クランクアップまで頑張りました。

犬飼:先ほども申した通りクズな役を演じていたので、原作を読ませていただき、今から甘いほうに振り切るのはすごく大変だなと思っていました。

この作品は衝撃的な2人の出会いから始まり、正反対の2人が距離を縮めていくので、そういった心の機微や距離が近づいていく様子がとても繊細に描かれている素敵な作品だと思いました。


林:原作はとても面白くて、一気に全話読み切っちゃったんです。

犬飼さんもおっしゃったとおり、始まり方が今までにないような始まり方だったのでこれからこの2人のお話がどう進んでいくんだろうとすごくワクワクしながら読み進めていました。

キュンキュンした面もありつつ、それぞれのもつ過去や悩みや葛藤が描かれていて。この原作を読んでいろんな感情になるのが、すごく楽しかったです。

林:私はこのドラマ自体でもリアルでも初めてだったので、本当にどうなることやらっていう感じで現場に挑んだんですけど。

自分の中で予習はしていたものの…。

すべて犬飼さんにまるっと丸投げする気持ちで勝手に挑ませていただきました。


犬飼:上手かったですよ。


(笑)


林:犬飼さんのおかげで素敵なシーンになったと思います。

自分のキスを放送で見るのがドキドキです。

でも、すごく撮影が楽しかったので、充実した撮影期間でした。

犬飼:初めにお会いした印象は今年19歳には思えない大人っぽさをもつ方だなと思いました。

実際に撮影期間を通して、26歳の役を演じているからなのか、その印象がどんどん増していきました。

ただたまに見せる19歳の等身大の顔とかもあったりと、すごくいろんな顔をもつ女優さんだなと思いましたね。


林:初対面の印象はすごくクールな方だな思っていたんですけど。

撮影を重ねるにつれて、すごく真摯な方だなと感じていきました。

暑い中の撮影だったので、食事や水分補給のアドバイスもたくさんくださって。

そんなにギャップはなかったかもしれないですね。

犬飼:仕事モードの高嶺はクールでテキパキしていて。

そこから、甘えるときはすごく甘えるという振り幅が大きなキャラだったので、コントラストがはっきり出るように意識したいと思っていました。

それに加えて、これまで演じた個性的なキャラクターの持ち味をこのドラマに出してもいいか監督に本番前に伺って、微調整も現場でしていったのが、印象に残っていますね。


林:実年齢と役年齢が離れているのもあり、莉央の子どもっぽい一面と26歳の女性、その塩梅が難しく感じました。

監督と一緒に“26歳を忘れずに”を合言葉に、セリフの言い方、声の強弱、間の開き方を意識して大人っぽく見えるよう相談しながら撮影を進めました。

林:キスシーンは自分の中で大イベントでしたし、緊張しながら挑みました。

あとは撮影が真夏のすごく暑い中だったので…とにかく暑さが印象に残っています。

暑がりなので、メイクさんはじめスタッフの皆さんにいっぱい助けられながらの撮影でした。

犬飼:仕事のできる男性なので、テキパキとした話し方や、いろんなものを並行してやれるような人という見え方にできるよう気を付けました。

参考にした人物は衣装の面で、服に頓着がなく決まったものを着ているというようなイメージがあったので、スティーブ・ジョブズが近いかなと、なんとなく頭の中にありましたね。



犬飼:恋愛初心者を思い浮かべながらやりました。

完璧にやってきたけど唯一恋愛が欠けていて。

初めて本気で人を好きになって、学生の時みたいな、好きになった人のことを考えながら何か手につかなくなるみたいなものが高嶺にもきてるんだろうな…というイメージでやらせていただきましたね。

林:撮影が始まる前に学校に行って、短い時間ではありましたが日本画の先生に絵を教えていただく機会がありました。

家にスケッチブックと鉛筆を持ち帰って、日本画を描いてみたり、鉛筆や筆の持ち方を勉強したり。

実際ドラマの中で絵を描くシーンが多く出てくるんですけど。

一本線を引くだけなのに手が震えちゃったり…。

日本画が好きな女の子なので、先生に所作だけでなく日本画を描くときの気持ちの面も教えていただき、撮影に挑みました。

犬飼:西垣くんは、二人で一緒に仕事を頑張って事業を立ち上げ、二人三脚でやってきた相棒的ポジションの役ということもあって、カメラが回っていないところでも近い距離感でお話しすることができたので、現場で助けられ、頼もしかったです。


林:登場人物が莉央以外ほとんど男性で、一人一人にたくさんお世話になったんですけれど。

特に日本画の師匠である設楽先生役の光臣さんは、オフの時間でも本当に師匠みたいでした。

ずっと昔から一緒にいてくださるような雰囲気を出してくださったので、光臣さんとのアトリエでのシーンでは、演技の面でもとても助けられました。

また劇中では莉央ちゃんの個展のシーンがあるのですが、そういう小道具にも注目してほしいなと思います。

犬飼:冒頭がすごい始まり方をするドラマですけれども。

二人の距離がどう縮まっていくのか、はたまた縮まらないのか、色々考えながら見ていただける今年一番キュンキュンできる作品なのではないかなと思いますので、ぜひたくさんの方にみていただきたいなと思います。


林:キュンキュンシーンがたくさん、でも考えさせられるシーンもあり、登場人物にすごく感情移入できる…。

それぞれの人間らしいところが丁寧に描かれている作品になっています。

最初から最後まで目の離せない展開になっているので、ぜひご覧いただければと思います。

犬飼:僕は漫画がそもそも大好きで。昔からずっと漫画を読んで育ってきた人間なんですけど。

その中で特に『いちご100%』っていう週刊少年ジャンプで2000年代に連載されていたラブコメが大好きすぎて。

小学生から高校生になるまでずっとそれを毎日読むくらい好きです。

僕の中でのラブコメ1位は『いちご100%』ですかね。



犬飼:自分の中ではもう。

恋愛も全部それで学んだといっても過言ではないくらい。



犬飼:もちろんキャラクターもすごく魅力的なんですけど。

女性の作者さんが描かれているので、ちゃんと女性側からみた気持ちが丁寧に描かれているのが印象的です。

ジャンプ漫画としてももちろん面白いんですけど、ラブコメとしてもものすごく完成度の高い作品で、大好きですね。


林:私はどちらかというとストレートなラブを見ることが多かったのですが、今回このお話が決まって原作を読ませていただき、この作品が一番記憶に残っています。

ラブコメは王道なキュンももちろん幸せで好きなんですけど、笑い要素やキャラクターのちょっと抜けてる部分があったりするので、堅苦しくならない面白味がすごく好きだなって、この原作で改めて実感しました。



林:『ひよ恋』っていう漫画が私の中で印象に残っています。

その当時は『めちゃモテ委員長』のような、女の子がみんな通る王道漫画を読んでいたんですけど。

『ひよ恋』は3つ上の姉が買ってきて、全巻紙で揃えていました。『ひよ恋』の学園キュンキュンストーリーがすごく私に刺さりました。

犬飼:ごはん行って、オーダーで普通に「すいません、ハイボール!」とかって言われると、おおいいね…と思いますね。

あ、飲んでくれるんだって。

ソフトドリンクより一歩上な、あ、お酒一緒に飲んでくれるんだって。

ソフトドリンクよりもちょっと敷居高いじゃないですか、お酒を頼むって。

僕の中ではお酒を始めに頼んでくれると気を許してくれている感があって、キュンとしますね。


林:学生の頃はリアルな経験がないぶん妄想ばかり膨らんじゃって。

学生の頃は屋上に呼び出されてストレートに告白されたいっていう夢があったんですけど。

それは叶うことなく…。

学生じゃなくなって思うのは、高嶺さんのような、普段見せない顔を自分だけに見せてくれるのは、ときめきますね。

こんなギャップ持ってたんだ…と。

ギャップに弱いかもしれないです。

犬飼:原作ファンの皆さんのハードルは上がってしまうかもしれません。

でもドラマでは漫画や小説で可視化しきれないもの、そういうものが耳からも目からも入ってくる楽しさがあるので、そういったところを補完しながら観ていただけると嬉しいかなと思います。


林:ドラマならではのシーンやドラマで初めて映し出されるシーンがありますので、映像を通してより深いところまで、楽しんでいただきたいと思います。

林:高嶺は高嶺で、他の登場人物とは違った優しさを感じていたんですけど…


犬飼:1位は高嶺でいいよね?


林:もちろん!


犬飼:よかった。


林:個人的に幼馴染や、昔から一緒にいるというシチュエーションに憧れがあったので、そう考えると羽澄が劇中でもすごい莉央のことを知っていてくれて、いつもそばで支えてくれる、高嶺とは違った支え方をしてくれていたので、私は羽澄かなと思います。


犬飼:木刀持っててもいいんだ。


林:ちょっと不思議な部分もある…。そこはちょっと、木刀じゃないものにしてもらえたら…。


犬飼:急に木刀出してくるから。


(笑)


林:本当にそれぞれの素敵な部分がたくさん見られるドラマなので、ぜひそこにも注目していただけたらと思います!


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