「エリートドクター」とは、能力・人格ともにすぐれた医師（ドクター）のことです。

エリートとはラテン語で元来、集団の中から選ばれし上流階層・最上級という意味を持ちます。

そのため、恋愛小説に登場するエリートドクターは、一般的なドクターとは別格の優れた能力の持ち主であることが多くあります。

またドクターとしての能力だけでなく優れた人格であることも条件になります。

自分の利益のみならず、大切な人や周りの人の幸福のために行動し、社会的にも貢献を惜しみません。

そのうえでヒロインを愛し抜く…公私ともに魅力的なキャラクターが根強い支持を得ています。

幼いころから風邪や病気をした際には病院にかかりますし、読者や作家のなかにも多くいらっしゃる医療従事者の方からしても、ドクターという存在は実際に接して身近に感じたことのある職業だと思います。

そういった意味でも理想の職業として想像しやすく、エリートと付け加えることで更なるハイスペ感を演出できることから、ドクターではなくエリートドクターと呼称される設定が増えています。

なかでも最近は、脳外科医をはじめとする外科医、救急救命医が人気です。

ハイスペックなヒーローの象徴として、整った顔立ち・恵まれた体躯や経済的な裕福さは必須要素となりますが、さらに国家資格を有する医師や弁護士ともなると、老脈男女からの絶大な信頼を得られることになるでしょう。

例えば、田舎の年老いた祖母に都会で働く孫娘が「婚約者はお医者さんなの」と伝えた場合、かなり安心させることができ、賛成を得やすくなります。

人格やビジュアル、職業の要素に加えた国家資格。そしてエリート。それはまるで希少価値の高いユニコーンのような存在として称えられるスペックとなっています。