バンドマンに恋をした
それから5分くらいで鹿島くんが
来てくれた。
「あ!鹿島くん!!」
「お前が来いって言うから
来てやったからな。
で、なに、早く言え。」
「そ、相談なんだけど…
彼氏ほしいなぁ…って…」
これは本当のこと。
でも彼氏欲しいけど、
すぐ別れちゃうのがわたし。
「よく、みんなリア充したいって
言うじゃん?
なんで彼氏ほしいわけ?」
え…?
なんでって…
なんでだろう…
わからなくて黙り込んでいると
「彼氏とかいなくても、
お前部活やってんだから
そっち頑張れよ。
自分の好きなことに時間つかえよ。
俺はだから部活を辞めた。
ベースをやりたいって思ったから
部活を辞めた。
お前が今やりたいことだけやれ」
鹿島くん…すごい…
学力は学年最下位って
言われてるくらいなのに、
こんなのって…
「とりあえず、頑張れよ」
そういって、鹿島くんは
頭ぽんぽんしてきた。