バンドマンに恋をした
うわぁっ…
恥ずかしい…
鹿島くんは人がいないのを確認すると
教室の電気全部消し始めた。
「ん?なんで電気消すの?」
「もう誰もいないし、
俺光が嫌いだから。」
光が嫌い!?
「だからサッカーやってる時も
夏はほとんど部活休んだ」
あ、そうか
鹿島くんはサッカー部だったんだ!
それにしても、暗いけど
月の明かりで明るい!
月が綺麗だな…!
ータッタッ…
やばい誰か来た…!
「鹿島くん、誰か来たよ…!
隠れないと…」
「階段登るか…」
階段登るって…
あの気味悪いとこに行くってこと!?
うちの学校は幽霊の噂とかそういうのは一切ないんだけど、
上の階すごく気味悪いんだよなぁ…
「待って、上いくの…
おばけでそうじゃん…」
人に気づかれないよう、
静かに言った。
「あーごちゃごちゃめんどくせえな」
鹿島くんが言い終わると
同時に体がふわっと浮いた。