いいこちゃんじゃない!
「もしもし?」
「結依!どーした?」
「んーちょっと相談」
「おっ、何でも聞くよ~」
「あのさ…私と仁ってあんまり遊んでないじゃん?それってどうなのかなって…」
「でもそれは仕方のないことなんでしょう?2人の都合が合わないんだし」
「そうなんだけど…」
「なに?寂しいの?」
たぶんケータイの向こうで綾は笑っている。
「寂しい…っていうか…本当はもっと会いたい…っていうか…」
「それ寂しいっていうんだよ!」
「うっ…そうだよ寂しいの!」
開き直って本音を言う。
「そっか~でもそうだよね。もう3ヶ月なのに1回しかデートしてないとか少なすぎだよ!」
「やっぱそうだよね…」
「あ、何も遠くに行くことだけがデートじゃないよ?」
「え?」
「仁くんの家に行くのもデートだよ?」
?!