夢の夢のそのまた夢
「―――っで、元気ないんだ?」

全て話し終えると咲紀が口を開いた。

「うん…」

毎年こう。

「ま、元気出しなよ由香、あたしが一緒なんだからさ♪」

毎年一緒、咲紀とは一緒。

嫌じゃないけどね?むしろ嬉しいよ?

でもね…やっぱり最後ぐらい啓太と一緒がよかったな。

「…じゃ、教室行こっ?」

「そ…だね」

私と咲紀は3-Aの教室に向かった。
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