シークレットプリンセス〜白井ライト編〜
分かってた。
芸能人との恋だなんて所詮無理だって。
分かってた。
白井さんが私のことを好きじゃないって。
じゃぁ。
あの時の言葉は…?
忘れたくない。
「…。
朝…。」
昨日
私は白井さんとほぼ無言のままこのスイートホテルに帰って来た。
そして
部屋に入る前に言われたこと。
「マネージャー補佐を…。
クビにする。
あと…。
監視役も…。
俺辞める。」
白井さんは
そう言って部屋に帰って行った。
私は
白井さんに嫌われたのだろうか?
スイートルームのVIP専用ラウンジに行くと芦川さんが新聞を読んでいて隆弘さんと敬太さんは朝食を食べていた。
「ライトならもう行ったぞ。」
芦川さんが
ぶっきらぼうにこういう。
「私…。
マネージャー補佐辞めさされました。
そして…。
監視役も…。」
「知ってる。
昨日ライトが監視役を辞めたいと言ってきた。」
芦川さんは
新聞を投げる。