結婚に愛はあるのか?
ティファニー。と言えばお分かりになるだろうか?

彼氏が彼女とかの贈り物にするあの、ティファニー。

「・・・ここ」

「行くぞ」

言いかけて、でも陽介に手を引かれ、中に入る。


「彼女にプレゼントですか?」

ニッコニコの店員に声をかけられた。

「はい」

陽介は何の迷いもなくそう答えた。・・・て?!

何時、私が陽介の彼女になりましたか?


「では、彼女さんこちらへどうぞ」

店員はニコニコの笑顔のまま、私を椅子に座らせ、

…陽介に言われた品々を目の前に置かれた。

…ペアの、…指輪。

おいおい・・・これを私に付けろと?


「彼女さんは何号ですか?ちょっと測らせてくださいね」

「え、ちょ・・・」

店員も何の迷いもなく、私の左手の薬指に、サイズを測る

指輪をはめていく。


「まぁ…細い指、5号なんて羨ましいわ」

そう言って微笑んだ店員。

打って変わって、笑顔が引きつる私。
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