結婚に愛はあるのか?
「…私のも、食べる?」

陽介の食いっぷりに、思わずそんな言葉が。


「いらない、お前がちゃんと食べろよ。

愛は、細すぎる…オレはもっと胸がある方が好きだ」


「・・・」

悪かったですね、どうせ、貧乳ですよ。

心の中でボヤく。


…食事を済ませ、また車に乗り込んだ。


「…あの、今度はどこに?」

「・・・愛の家」

「・・・へ?」


「午後からオレ仕事だから」

「・・・そう」

なんだか拍子抜けしてしまった。

車は真っ直ぐ私の家に進んでいく。


「・・・ありがと」

「ん・・・」

それだけ言って行こうとする陽介を。


「あの!」

大声で呼びとめる。

「なに?」


「私たちって・・・その、付き合ってんの?」
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