結婚に愛はあるのか?
「お前、飲みすぎ」

「・・・ん?・・・」

ハイピッチで飲み過ぎた私は、カラオケ店を出るころには、

足元がおぼつかないくらい酔っていた。

…車で家まで送ってくれて、

…部屋の中にまで送ってくれた。


「陽介、君」

酔っているとはいえ、大胆にも、陽介に抱きついた。

…いや、正確には、ヨロけて倒れこんだんだけど。


「・・・男に抱きつくとか、…無謀すぎ」

「・・・ん・・・」

熱くて深い、そんなキスをされた。

…酔っているせいなのか、私は不思議な感覚に陥っていた。


「よう・・す、け・・」

「もう、…止められねぇからな」


・・・その後の記憶は、ほとんどない。

…ただ覚えているのは、気持ちが良かったと言う、

不思議な感覚だけだった。
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