結婚に愛はあるのか?
・・・ぅ゛、飲み過ぎた。

お決まりのように、次の日は二日酔い。

でも、幸いな事に、今日はお休みの日だった。

もう少し、このまま寝ていよう。


「・・・ん・・・」

「・・・」

・・・私の隣で、ゴツゴツとした物が、寝返りを打った。

そのせいで、私の目の前に、顔がドアップで寄ってきた。

目を瞑っていた私は、うっすらと、目を開けた。


…これは夢だ。…夢、夢、夢、夢。

パッ。・・・目を開けてみるが、夢ではなく現実だった。


あの不思議な感覚は、夢ではなく現実だったらしい。

昨晩、私は凄い苦手なこのイケメン無口男と、ヤッチャッタ。


…固まったまま、次の行動を考える。

こっそりと起き上って、服を着るか・・・

はたまた、このまま放置して眠りにつくか・・・


「…ぁ」

それは、どちらも出来なかった。

「・・・」

目を軽くこすったイケメン無口男・・・じゃなかった、

陽介が、黙ったまま、こちらを凝視している。


「お・・・はよ」

そう言うのが精一杯だった。
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