ど ん な 君 で も 、
和也くんは、
メールを送ってくるのがすごく早い。

♪~

この着信音、早く聞きたくて、
何度でも聞きたくて、
和也くんを思い浮かべる。

また、和也くんからメールが来た。

受信
「[和也くん]
いや、俺より、もっと頭いいやつら
おんねんから。笑
まぁ、教えたってもええけど?笑
調べたん?
てか、なんで理子そんなにぴゅあなん?
みんな一番登録の意味知ってんとちゃうんかな?
着信音特別にしてくれたん?
ありがとう!
嬉しいわ。笑
もしかして、理子、
俺のこと好きだったりする?」

"俺のこと好きだったりする?"

バレやすいのかな、わたし。

いや。
着信音特別にした 
って言ったのが、間違いだったんだ。
これで、もしも好きって言ったら、
和也くんは何て言うんだろう。
怖いなあ。

送信
「[和也くん]
いるけど、わたし、
頭いい人と仲良くないんだよね。
真面目ちゃん苦手だったりするの。汗
なんでそんなに上からなの?笑
わたし、そんなにぴゅあかな?
ぴゅあだと思うのは、
好きな人/彼氏いない歴=年齢.
だからかな。
みんな知ってるの?恥ずかしいな、知らないなんて。笑
どうだと思う?
わたし、和也くんのこと好きだと思う?笑」

震える指で、
送信ボタンを押す。

何度も中止しようと思った。

送信完了の文字が、
画面に浮かび上がり、
ほっとした気持ちと同時に
とてつもない大きさの不安がわたしを襲った。
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