ど ん な 君 で も 、
はあぁ。

和也くんからのメールはこない。
いくら待ってもこない。
もう、10分経ちましたよ。

嫌われちゃったかな。
あのとき中止ボタンを押せばよかったかな。

でも、
中止ボタンを押そうとも思ったけど、
わたしの中には、中止ボタンを押すという
選択肢はなくて。
こういう運命だったのかな って思う。

♪~

あの大好きな恋の歌が流れた。

よかった。
嫌われてなかったんだ。
少しだけ安心する。
でも。
もしも、内容に、
フられたみたいなこと書いてあったらどうしよう。


これだから心配性は困るんだよ。

震えまくる指を
もう片方の手で押さえながら、
メールを開く。

「[和也くん]
ああ、まあせやんな。
頭いい人=真面目ちゃん
やからなぁ。
俺もやで!
真面目ちゃんはいややなぁ。
え?
なんでって・・・笑
理子のほうが、俺よりテストの点数も
順位も低いやろ?
俺のほうが身分上やねんぞ!笑
ぴゅあやで、めっちゃ!
うそやん!!
好きな人もいてないん?
びっくりやわ。
でも、理子可愛いから、告白とかされるんちゃうん?
全部断ってたん?


理子が、俺のこと好きかはわからんけど、
俺は、理子のこと好きやねん。
せやから、俺と付き合ってもらえへん?」


(゚д゚;)
うそ、うそ、うそ、
人生初の告白。
うそだうそだうそだうそだうそだ。
いや、でもこれ、
本当だ。。
待って、これ、やばい!!
スクリーンショットってどうやるんだったかな?
スクリーンショットして、永久保存決定だよ、
このメール!!
鍵も書けとこ!保護、保護!!

お返事をしなきゃ。
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