another day -あなたから愛される日-
「急に変なこと言うね。相当元気ないんだ。」
彼も苦笑いになってしまった。
そんなつもり、なかったのに。
「ごめん…。」
「そんな莉奈ちゃんに、はい。これプレゼント。」
「え?」
「誕生日おめでとう。って言ってもあと数分しかないけど。」
時計を見るともう日付が変わる時間。
それよりも、祐真君が私の誕生日を覚えてくれてたなんて…。
「クリスマスプレゼント兼だからな。実はさっき莉奈ちゃんのこと見つけてついでに向いのアクセサリーショップで見つけたんだ。こんな日に会えるなんて嬉しすぎて。」
「うそ…。」
小さな箱に入ったそのプレゼントをあける。
「それ、莉奈ちゃんに似合うと思って。」
小さなハートのストーンがついたネックレス。
「い、いいの…?」
「当たり前だから。」
彼は平然とそう言って笑った。