another day -あなたから愛される日-



「おはよ、莉奈。」


次の日の朝は大変だった。


昨日泣いたせいで目は腫れてしまい肌もいつもより元気がなかった。


氷で冷やして化粧で何とかごまかす。


あの鋭い渚に、感づかれずに済むかな…。


心配だったけどいつも通りの渚にちょっとだけ安堵。


「おはよう。」


すでにパソコンに向かっている渚の隣のデスクに座り、私も必要な書類を取り出した。


「昨日、デートだったんでしょ?どうだった?」


「え?」


「朝帰り?目ぇ、腫れてる。」


ちょっとだけ笑って渚が言った。


やっぱり、この人は鋭いなぁ。


「う、うん。まぁね。」


「いいなぁ、ホントにラブラブなんだね。」


パソコン画面から視線を私のほうへ向けた渚。


ラブラブ…、程遠いよ。


 
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