another day -あなたから愛される日-
夜八時過ぎ、莉奈の家のインターホンを鳴らす。
「…久しぶり。」
ドアの向こうでうつむく莉奈。
俺は部屋の中へ入った。
「莉奈。」
ソファーに座った俺にコーヒーを差し出す彼女。
俺はそれを受け取って前に置いてある小さなテーブルの上に置いて彼女の名前を呼んだ。
彼女は小さく首を傾げた後俺の隣に座った。
「この前、ごめんな。」
「…。」
彼女は答えてくれなかった。
やっぱり、ちょっとは怒るよな…。
「ほんと、ごめん…。」
俺は下を向いたままの彼女の体をそっと抱き寄せた。
「ごめん。」
俺はごまかすように彼女にキスを落としそのまま彼女の唇を割って口内を味わう。
やっぱり、理性なんて存在しないみたいで、俺はどんどん行為を進めてしまう。
幸い、彼女は抵抗しない。
そんな彼女が愛おしくて、ついつい乱暴に扱ってしまう。
「……っ。」
彼女の首筋に強く吸いついた時、あることに気付いた。