another day -あなたから愛される日-
「……、なにこれ。」
彼女の首で光るのはネックレス。
俺があげた記憶はない。
彼女は基本、俺からもらったものしか付けていないはずなのに…。
俺は小さく動揺した彼女から体を離し、彼女を見つめた。
「もらったの。」
「誰に?」
「大学の、同級生。…靖人が来てくれなかった日、偶然会って、祐真君とは仲良かったし、もらってうれしくて…、つけ」
「祐真君て、男か。ふぅん、お前、他の男からへらへらものもらってんだ。…マジムカつくな。」
俺は嫉妬と苛立ちで彼女に冷たくそう言い放ち莉奈の部屋から出ようとした。
「待って。」
「来んな。」
彼女を完全に突き放した。