another day -あなたから愛される日-
次の日になっても返信は来なかった。
結局ほとんど眠れず出社した。
莉奈は出社しただろうか。
俺は気になって気になって仕方なく、同じ部署のミヨに電話をかけた。
『もしもし?』
「俺だ。…そこに、莉奈いるか?」
『は?昨日会わなかったの?…彼女は、別に普段通りだけど…。』
「悪い、変わって。」
『何言ってんの!?嫌に決まってるでしょ。バレるわよ。彼女に知られてもいいの!?』
「それでも、変わって。…会いたくて、仕方ねぇ…。」
電話の向こう側でため息が聞こえる。
かっこわりぃ、俺。
でも、今はそれどころじゃない。
莉奈の声が聞きたくて、莉奈に会いたくて、莉奈を抱きしめてやりたくて、仕方がなかった。