another day -あなたから愛される日-
「ごめんな、明日の会議の準備あるから。」
あの甘い時間から一変、私はシーツに包まれたままネクタイを再び締める彼を見つめた。
「うん…。わかった。…。」
私はベッドから上半身だけ起こした。
「お仕事、…頑張ってね。」
部屋の扉に手をかけた彼に一言。
いつもこのタイミング。
少しでも、ちょっとだけでも時間を延ばすため。
彼は振り向いて私に優しい笑みをこぼすの。
「莉奈も。」
そう言って彼は部屋を出る。