極上ショコラ【短】
「先生……、あの……」


「龍司だ、って言ってるだろ」


「学習しろ」と眉をグッと寄せた篠原に、益々身の危険を感じて身構える。


「あの、龍司さん……」


「何だよ?」


「退いて下さい」


未だに不満そうなままの顔に恐る恐る訴えれば、綺麗な瞳がスッと細められた。


「はぁ?何言ってるんだよ?」


「ですから、退い……」


「ふざけんな。こっちは満足してねぇんだよ」


「ちょっ……!?」


言い終わるよりも早くあたしの首筋に唇が落とされ、両手で力いっぱい篠原の胸元を押し返す。


すると、彼が舌打ちをした。


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