祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
「されたんだな!?何された!!」
「…イノリには関係ない!彼氏でもないのに彼氏ぶらないで!!」
キヨが怒りをあらわにしながら近付いてくるイノリを押すと、イノリはその腕を掴んだ。
「お前が他の男に触られて黙っていられるとでも思ってんのか!?」
「意味がわからないよ!私を捨てたのはイノリだよ!?なのに…なんで今更そんな事言うのよ…」
「知るか。嫌なもんは嫌なんだよ!」
イノリは胸にキヨを引き寄せる。
もう傷つきたくなんかないのに
イノリの事なんて忘れたいのに
キヨはイノリから離れられなかった。
「お前に触っていい男は俺だけだ」
「…酷いよ。なんでいつもイノリに気持ちが戻ると突き放すのに、私が忘れようとすると引き戻すの?」
「俺だってわかんねぇんだよ。…お前が他の男と幸せになる事を望んでるはずなのに、他の男に触られるのが嫌で仕方ない」
イノリは切なそうにキヨを見つめると、優しくキスを落とした。
…甘くて苦いキス。
「俺は本当はお前を、どこかに閉じ込めて俺だけのそばに置いておきたいんだよ。でも、そんな事出来ないし、そんな考えをする俺は気持ち悪いだろ」
「…ううん。そうして欲しい。……そうしてよ。私、イノリなら何されてもいい。だからそばにいてよ…私から逃げないで」
キヨはイノリの背中に腕を回し、イノリの体を強く抱きしめた。
「…イノリには関係ない!彼氏でもないのに彼氏ぶらないで!!」
キヨが怒りをあらわにしながら近付いてくるイノリを押すと、イノリはその腕を掴んだ。
「お前が他の男に触られて黙っていられるとでも思ってんのか!?」
「意味がわからないよ!私を捨てたのはイノリだよ!?なのに…なんで今更そんな事言うのよ…」
「知るか。嫌なもんは嫌なんだよ!」
イノリは胸にキヨを引き寄せる。
もう傷つきたくなんかないのに
イノリの事なんて忘れたいのに
キヨはイノリから離れられなかった。
「お前に触っていい男は俺だけだ」
「…酷いよ。なんでいつもイノリに気持ちが戻ると突き放すのに、私が忘れようとすると引き戻すの?」
「俺だってわかんねぇんだよ。…お前が他の男と幸せになる事を望んでるはずなのに、他の男に触られるのが嫌で仕方ない」
イノリは切なそうにキヨを見つめると、優しくキスを落とした。
…甘くて苦いキス。
「俺は本当はお前を、どこかに閉じ込めて俺だけのそばに置いておきたいんだよ。でも、そんな事出来ないし、そんな考えをする俺は気持ち悪いだろ」
「…ううん。そうして欲しい。……そうしてよ。私、イノリなら何されてもいい。だからそばにいてよ…私から逃げないで」
キヨはイノリの背中に腕を回し、イノリの体を強く抱きしめた。