祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
13・20年目の別れ
数日後。
2人だけになった家でカンナとカゼは話していた。
「キヨとケンも出て行っちゃったね」
「………うん。俺らの関係、終わっちゃったね」
賑やかだった家は静かな時を刻む。
5人でいた日々が嘘だったかのように。
「でもキヨは頑張ったよね。イノリがいなくなって辛かったのに…。自殺を図るほど辛かったのに頑張ったわ」
カンナは両手で頭を押さえながら俯く。
親友の苦悩を理解してあげられなかった罪悪感に駆られていた。
「………カンナ。キヨが出て行ったのは俺のせいでもある」
「え?どういう事?」
カンナはソファに頭を乗せ、天井を見つめているカゼを見た。
「………嫌がるキヨを無理矢理抱いた」
「……!なっ…何やってるのよ、カゼ!!あなたは何を…」
カンナは目頭が熱くなってきた事に気付く。
熱くなった瞳は熱を冷ますかのように次第に涙を込み上げてきた。
2人だけになった家でカンナとカゼは話していた。
「キヨとケンも出て行っちゃったね」
「………うん。俺らの関係、終わっちゃったね」
賑やかだった家は静かな時を刻む。
5人でいた日々が嘘だったかのように。
「でもキヨは頑張ったよね。イノリがいなくなって辛かったのに…。自殺を図るほど辛かったのに頑張ったわ」
カンナは両手で頭を押さえながら俯く。
親友の苦悩を理解してあげられなかった罪悪感に駆られていた。
「………カンナ。キヨが出て行ったのは俺のせいでもある」
「え?どういう事?」
カンナはソファに頭を乗せ、天井を見つめているカゼを見た。
「………嫌がるキヨを無理矢理抱いた」
「……!なっ…何やってるのよ、カゼ!!あなたは何を…」
カンナは目頭が熱くなってきた事に気付く。
熱くなった瞳は熱を冷ますかのように次第に涙を込み上げてきた。