祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
ケンは知ってるんだ。
まだ私がイノリを想ってる事を。
それでもそばにいて笑ってくれている。
「イノリ、今何してるのかな?」
ふとした時でも、私を思い出してくれている?
キヨはそんな事を思いながら、風が吹き込む窓の外を眺めていた。
その時、キヨの携帯が鳴る。
着信は華月からだった。
「…もしもし。どうしたの?」
「話があるんだけど、今から会えないかしら」
「今から?…ちょっと待ってね」
キヨは保留ボタンを押すと、ケンの元に向かった。
「ケン、ちょっと出掛けてきてもいい?お姉ちゃんが話があるって言ってるんだけど」
「俺はいいけど、キヨ大丈夫なの?お姉さんの話って、俺が思うにイノリの事だと思うんだよね」
「大丈夫。何を言われてももう動じないよ。私とイノリの関係は今以上悪化なんてしないもの」
「そっか。でも何かあったらすぐ帰っておいで。無理はするなよ」
キヨは頷くと再び電話に出る。
華月と待ち合わせの約束をすると、キヨは支度をして街へと出掛けた。
まだ私がイノリを想ってる事を。
それでもそばにいて笑ってくれている。
「イノリ、今何してるのかな?」
ふとした時でも、私を思い出してくれている?
キヨはそんな事を思いながら、風が吹き込む窓の外を眺めていた。
その時、キヨの携帯が鳴る。
着信は華月からだった。
「…もしもし。どうしたの?」
「話があるんだけど、今から会えないかしら」
「今から?…ちょっと待ってね」
キヨは保留ボタンを押すと、ケンの元に向かった。
「ケン、ちょっと出掛けてきてもいい?お姉ちゃんが話があるって言ってるんだけど」
「俺はいいけど、キヨ大丈夫なの?お姉さんの話って、俺が思うにイノリの事だと思うんだよね」
「大丈夫。何を言われてももう動じないよ。私とイノリの関係は今以上悪化なんてしないもの」
「そっか。でも何かあったらすぐ帰っておいで。無理はするなよ」
キヨは頷くと再び電話に出る。
華月と待ち合わせの約束をすると、キヨは支度をして街へと出掛けた。