祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
『物心ついた頃からお前だけを見てたよ』
『大切過ぎて好き過ぎて溢れ出るこの欲望で汚してしまいそうで恐い』
『俺は生まれた時からキヨを守るように出来てんだよ』
『キヨだけは幸せになってくれよ』
『お前を失いたくないから、手に入れない』
キヨを大切に想うばかり自分を犠牲にしてきたイノリ。
いつも大切にしてくれていた事に気付いていたのに、どうしてイノリばかりを責めて来れたのだろう…。
キヨはそう想うと涙が止まらなかった。
「…もう遅いよ。なんで真実を知れるのが今なのよぉ…」
「美月、祈はあんたの為に私と関係を持ったの。私がいけないのよ…。祈の優しさと美月への想いにつけ込んで利用してしまったの」
華月は自分の軽い考えで、妹と妹の愛する人の未来を壊してしまった事に深く後悔していた。
「だから美月、祈の所へ行ってあげて。祈は私を抱いてる時ずっと『キヨ』って呟いていたの。祈は私に美月を見てただけなのよ。祈はずっと美月だけを愛してるわ。だから…」
華月の言葉にキヨは弱々しく首を振った。
『大切過ぎて好き過ぎて溢れ出るこの欲望で汚してしまいそうで恐い』
『俺は生まれた時からキヨを守るように出来てんだよ』
『キヨだけは幸せになってくれよ』
『お前を失いたくないから、手に入れない』
キヨを大切に想うばかり自分を犠牲にしてきたイノリ。
いつも大切にしてくれていた事に気付いていたのに、どうしてイノリばかりを責めて来れたのだろう…。
キヨはそう想うと涙が止まらなかった。
「…もう遅いよ。なんで真実を知れるのが今なのよぉ…」
「美月、祈はあんたの為に私と関係を持ったの。私がいけないのよ…。祈の優しさと美月への想いにつけ込んで利用してしまったの」
華月は自分の軽い考えで、妹と妹の愛する人の未来を壊してしまった事に深く後悔していた。
「だから美月、祈の所へ行ってあげて。祈は私を抱いてる時ずっと『キヨ』って呟いていたの。祈は私に美月を見てただけなのよ。祈はずっと美月だけを愛してるわ。だから…」
華月の言葉にキヨは弱々しく首を振った。