祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
大盛況のライブもあっという間にラストを迎えた。
「えー…最後の曲になりました。この曲は俺が中学の頃、初めて作詞作曲した曲で、大切な人の恋心を綴った曲です。
あは。俺、カッコいい〜♪」
ふざけた口調で話すケンに観客は笑う。
会場を和ませた後、ケンは優しい目をしながらキヨを見つめた。
「パンクでもロックでもないですが聞いて下さい…」
ケンはギターを片手に歌い始めた。
それはとても優しいLove song。
キヨの耳に届いたケンの歌は、懐かしい気持ちを思い出させる。
『
人間に恋愛感情なんてなければ良かった
そんな気持ちさえなければ
毎日がただ楽しく過ぎていくのに
こんなに切ない思いや悲しい気持ちを感じて
涙を流すことなんかないのに
でも“好き”だという気持ちがあるから
幸せを感じることもあるよね
ありがとう
それを教えてくれたのは大好きな君で
君を好きになって
いっぱいいっぱい幸せになれたから
隣りにいるしか許されなくてもいい
愛してるって声が届かなくてもいい
でもいつか
この声を、言葉を
君に伝えられたらいいな
“…愛してる”
たった一言のこの言葉は
ずっとずっと
君だけの為にある言葉だから
伝えられる日まで
大切にしておくね
』
「…私、この歌聞いた事ある」
キヨはケンの優しい声を聞いて昔の事を思い出した。
「えー…最後の曲になりました。この曲は俺が中学の頃、初めて作詞作曲した曲で、大切な人の恋心を綴った曲です。
あは。俺、カッコいい〜♪」
ふざけた口調で話すケンに観客は笑う。
会場を和ませた後、ケンは優しい目をしながらキヨを見つめた。
「パンクでもロックでもないですが聞いて下さい…」
ケンはギターを片手に歌い始めた。
それはとても優しいLove song。
キヨの耳に届いたケンの歌は、懐かしい気持ちを思い出させる。
『
人間に恋愛感情なんてなければ良かった
そんな気持ちさえなければ
毎日がただ楽しく過ぎていくのに
こんなに切ない思いや悲しい気持ちを感じて
涙を流すことなんかないのに
でも“好き”だという気持ちがあるから
幸せを感じることもあるよね
ありがとう
それを教えてくれたのは大好きな君で
君を好きになって
いっぱいいっぱい幸せになれたから
隣りにいるしか許されなくてもいい
愛してるって声が届かなくてもいい
でもいつか
この声を、言葉を
君に伝えられたらいいな
“…愛してる”
たった一言のこの言葉は
ずっとずっと
君だけの為にある言葉だから
伝えられる日まで
大切にしておくね
』
「…私、この歌聞いた事ある」
キヨはケンの優しい声を聞いて昔の事を思い出した。