祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
河原に着いた5人は横一列に並んで座り、綺麗な川の水を飲んでいた。




「ふぅっ生き返ったぁ………って、うぁぁ!!」



水をたらふく飲み、清々しい表情をしたケンはイノリに蹴られて川に落ちた。





「あははは!ケンまぬけ〜♪」



キヨは川に落ちたケンを指差して笑う。

それにつられてカンナとイノリも笑った。




「イノリのバカ―!!溺れたらどうすんだ!!」

「泥だらけで汚ねぇからだよ!お前の体、田んぼくさい」

「俺だけじゃなくてみんな泥だらけじゃん!くそ〜イノリも落ちろっ!!」

「ばっ…!バカ!!やめろっ…」



ケンに引っ張られたイノリも川の中に落下した。


それを見たキヨ達も、川に飛び込む。




泥まみれになっていた体が川に洗われ、綺麗になっていく。




5人は太陽が反射してキラキラ輝く川の中で、水を掛け合い笑っていた。
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