祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
「………俺、イノリの事が好きなキヨが好き」
「じゃあ今の私は嫌いなの?」
「………ううん、好き。だってキヨは今もイノリの事を愛してるから」
下唇を噛み俯くキヨの頭をカゼは撫でる。
「………キヨ、大丈夫だ。今は無理でも、いつか必ずイノリは帰ってくるから」
「…私達は子ども過ぎたんだよね。好きな気持ちを隠して嘘をついて、いつだって相手の為だと言いながら自分ばかり守ってきた」
「………キヨはイノリの為に自分を犠牲にしてたよ。イノリもキヨの為に自分を犠牲にしてる」
カゼは足を開くと、キヨを見た。
「………はい、どうぞ」
「え?」
カゼは自分の足の間の地面をパンパンと叩く。
「………キヨはイノリの足の間に座るのが好きだっただろ。だからここにおいで」
キヨは苦笑いを浮かべるとカゼの足の間に座った。
風と共にカゼの香水の匂いが鼻を掠める。
「じゃあ今の私は嫌いなの?」
「………ううん、好き。だってキヨは今もイノリの事を愛してるから」
下唇を噛み俯くキヨの頭をカゼは撫でる。
「………キヨ、大丈夫だ。今は無理でも、いつか必ずイノリは帰ってくるから」
「…私達は子ども過ぎたんだよね。好きな気持ちを隠して嘘をついて、いつだって相手の為だと言いながら自分ばかり守ってきた」
「………キヨはイノリの為に自分を犠牲にしてたよ。イノリもキヨの為に自分を犠牲にしてる」
カゼは足を開くと、キヨを見た。
「………はい、どうぞ」
「え?」
カゼは自分の足の間の地面をパンパンと叩く。
「………キヨはイノリの足の間に座るのが好きだっただろ。だからここにおいで」
キヨは苦笑いを浮かべるとカゼの足の間に座った。
風と共にカゼの香水の匂いが鼻を掠める。