祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
4人がホッと一息ついていると、たこ焼きや焼きそばなど色んな食べ物を持ったカゼが戻ってきた。



「おかえり、カゼ」

「………うん、ただいま。みんなの分も買ってきたよ」

「さすがカゼ♪気が利くな〜」



カゼはシートの上に食べ物を置くと、靴を脱ぎ座った。


5人がその場に落ち着くと、キヨは持っていたバスケットを突き出した。




「私もね、みんなにおにぎり作ってきたんだよ」

「だから遅刻したのね。キヨにしては珍しいと思ったわ」

「うん。おにぎり作った後、リビングで二度寝しちゃって…」



キヨは苦笑いをした。



キヨとカンナが話していると、嬉しそうにケンがバスケットを開けた。




「わーい♪キヨの手作り食べれるなんて幸せだな」

「何かいびつだな」

「………料理は見た目より味」



男達はキヨの握った、いびつなおにぎりを手に取ると口に運んだ。




「私も貰うね。…ところで具は何が入ってるの?」



カンナはおにぎりを手に取ると、キヨに問う。
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