祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
24・〜回想編・冬〜
高校3年生の冬。
5人は決断に迫られていた。
何があってもずっと一緒にいた5人は
別れを覚悟していた。
〜回想編・冬〜
肌を刺すような寒さが身にしみる冬。
進路を決めなくてはならない高校3年生の5人は、まだ進路が決まらず悩んでいた。
将来自分がどんな職業に就きたいのかがわからなかった。
でも進路を決められない1番の理由は、5人一緒の大学に行きたかったからだった。
誰かが進路を口にすれば、自然に同じ進路を選ぶはずの5人。
しかし誰一人として考えを口にしようとはしなかった。
高校までは何事もなく同じ道を選んでこれたが、高校を卒業した後の進路は将来に関わる重要な選択である。
それぞれ目指すものも違えば、頭の良さも違う。
ワガママを言って進路を強制する事など出来ない。
だから悩んでいたのだった。
「イノリ、進路決めた?」
「いや。大学に進学するって事は決めたけど、どこの大学に行くかはまだ決めてない」
「そっか。私もだよ」
イノリとキヨは、イノリの部屋で勉強をしながら話していた。
5人は決断に迫られていた。
何があってもずっと一緒にいた5人は
別れを覚悟していた。
〜回想編・冬〜
肌を刺すような寒さが身にしみる冬。
進路を決めなくてはならない高校3年生の5人は、まだ進路が決まらず悩んでいた。
将来自分がどんな職業に就きたいのかがわからなかった。
でも進路を決められない1番の理由は、5人一緒の大学に行きたかったからだった。
誰かが進路を口にすれば、自然に同じ進路を選ぶはずの5人。
しかし誰一人として考えを口にしようとはしなかった。
高校までは何事もなく同じ道を選んでこれたが、高校を卒業した後の進路は将来に関わる重要な選択である。
それぞれ目指すものも違えば、頭の良さも違う。
ワガママを言って進路を強制する事など出来ない。
だから悩んでいたのだった。
「イノリ、進路決めた?」
「いや。大学に進学するって事は決めたけど、どこの大学に行くかはまだ決めてない」
「そっか。私もだよ」
イノリとキヨは、イノリの部屋で勉強をしながら話していた。