祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
25・〜回想編・完〜
これから始まる憧れだった東京での新しい生活は
私達にとって
残酷で
悲惨で
幸福で…
5人の関係が
こんなにも絡み合ってしまうなんて思いもしなかった。
そして…
当たり前のようにそばにいた大切な人が死んでしまうなんて…
〜回想編・完〜
高校を無事卒業し、上京する前に5人は卒業旅行へとやってきた。
「たまにはみんなで遠出するってのもいいもんだね」
「だね。…でもさ、さっきから人の目が気になるんだけど」
只今電車に乗っている5人。
向かい合わせになっている4人用の席しか空いていなく、キヨはイノリの膝の上に座っていた。
その為、他の乗客の視線が痛かったのだ。
「恥ずかしいなら寝たふりでもしてろ」
「折角の旅行なのに寝たりしないもん!」
「大丈夫よ、もう駅に着くから」
騒がしい5人を乗せた電車が駅に着くと、5人はレンタカーを借りホテルを目指した。
「寒い!なんで夏でもないのにオープンカーなんか借りたのよ!!」
「気分が出るからだよ♪夏だったらよかったね」
「わかってるなら普通車借りなさいよね!」
何故か屋根のないオープンカーを借りてきたケン怒鳴るカンナ。
風に舞う髪を押さえながら、5人はケンが運転する車に揺られていた。
私達にとって
残酷で
悲惨で
幸福で…
5人の関係が
こんなにも絡み合ってしまうなんて思いもしなかった。
そして…
当たり前のようにそばにいた大切な人が死んでしまうなんて…
〜回想編・完〜
高校を無事卒業し、上京する前に5人は卒業旅行へとやってきた。
「たまにはみんなで遠出するってのもいいもんだね」
「だね。…でもさ、さっきから人の目が気になるんだけど」
只今電車に乗っている5人。
向かい合わせになっている4人用の席しか空いていなく、キヨはイノリの膝の上に座っていた。
その為、他の乗客の視線が痛かったのだ。
「恥ずかしいなら寝たふりでもしてろ」
「折角の旅行なのに寝たりしないもん!」
「大丈夫よ、もう駅に着くから」
騒がしい5人を乗せた電車が駅に着くと、5人はレンタカーを借りホテルを目指した。
「寒い!なんで夏でもないのにオープンカーなんか借りたのよ!!」
「気分が出るからだよ♪夏だったらよかったね」
「わかってるなら普通車借りなさいよね!」
何故か屋根のないオープンカーを借りてきたケン怒鳴るカンナ。
風に舞う髪を押さえながら、5人はケンが運転する車に揺られていた。