祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
イノリの両親に挨拶をし終えた2人はキヨの両親の元へ向かった。
キヨの家に入り、リビングに向かうとそこにはキヨの両親と華月が座っていた。
「いらっしゃい、祈くん。それに美月」
「ご無沙汰してます」
イノリはキヨの両親に頭を下げると、キヨと共にソファに腰を掛けた。
「あの、単刀直入に言いますが美月さんと結婚させて下さい。俺には彼女が必要です」
改まった言い方をするイノリに笑うキヨ。
「祈くんは美月と風くんの事知ってるのかしら?」
「…っ!?お母さん!?」
「美月と共にいたいなら、全てを知っててもらわないとね」
キヨの母はイノリを見る。
「知ってますよ、何もかも。キヨがカゼとそうなったのも俺のせいだという事も知ってます。
俺はキヨを振り回した。自分の勝手な意志とワガママで1番大切な彼女をたくさん傷つけてきました。何よりも大切なんだってずっと物心ついた頃からわかってたのに。
…でも後悔はしてません。だって…こうやってちゃんとキヨの元に戻ってきたのだから」
イノリの言葉を聞いたキヨは口元を押さえて泣き出した。
キヨの両親と華月は優しく微笑みながらイノリを見つめる。
「ありがとう祈くん。美月は昔から本当に祈くんが好きだった。昔と変わらず、あなたに甘えてばかりいる美月を宜しくね。見離さないであげて」
「大丈夫。もう慣れましたから」
イノリが柔らかく微笑むとキヨはイノリの肩を叩いた。
「慣れたって何よ!失礼ね」
「甘ったれで泣き虫なお前のままでいいって事だ。…お前を泣き止ませられるのは俺しかいねぇからな」
イノリはキヨの涙を指で拭った。
小さい頃からお互いを想い合う2人の結婚を反対する者など、この世にはいない。
キヨの家に入り、リビングに向かうとそこにはキヨの両親と華月が座っていた。
「いらっしゃい、祈くん。それに美月」
「ご無沙汰してます」
イノリはキヨの両親に頭を下げると、キヨと共にソファに腰を掛けた。
「あの、単刀直入に言いますが美月さんと結婚させて下さい。俺には彼女が必要です」
改まった言い方をするイノリに笑うキヨ。
「祈くんは美月と風くんの事知ってるのかしら?」
「…っ!?お母さん!?」
「美月と共にいたいなら、全てを知っててもらわないとね」
キヨの母はイノリを見る。
「知ってますよ、何もかも。キヨがカゼとそうなったのも俺のせいだという事も知ってます。
俺はキヨを振り回した。自分の勝手な意志とワガママで1番大切な彼女をたくさん傷つけてきました。何よりも大切なんだってずっと物心ついた頃からわかってたのに。
…でも後悔はしてません。だって…こうやってちゃんとキヨの元に戻ってきたのだから」
イノリの言葉を聞いたキヨは口元を押さえて泣き出した。
キヨの両親と華月は優しく微笑みながらイノリを見つめる。
「ありがとう祈くん。美月は昔から本当に祈くんが好きだった。昔と変わらず、あなたに甘えてばかりいる美月を宜しくね。見離さないであげて」
「大丈夫。もう慣れましたから」
イノリが柔らかく微笑むとキヨはイノリの肩を叩いた。
「慣れたって何よ!失礼ね」
「甘ったれで泣き虫なお前のままでいいって事だ。…お前を泣き止ませられるのは俺しかいねぇからな」
イノリはキヨの涙を指で拭った。
小さい頃からお互いを想い合う2人の結婚を反対する者など、この世にはいない。