祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
ガソリンを入れ終えた車で家まで帰ると、家の前でイノリ達が待っていた。
「遅ぇよ、遅刻すんだろ」
「いっつもイノリの寝坊で遅刻しそうになるクセにお前が文句言うな!」
ケンがイノリを睨むと、カゼとカンナが後部座席に乗り込む。
「鍵締めた?」
「私が締めたから大丈夫よ」
5人は合鍵を携帯のストラップにしている。
「おい、キヨ。お前後ろに乗れ」
イノリは助手席の窓を叩く。
「なんでよ!イノリが後ろに乗りなさいよ」
「車小せぇから後ろ狭ぇんだよ。お前チビだから後ろ乗れ!文句なら小せぇ車買ったケンに言えよな」
キヨは渋々車から降りるとカゼとカンナが座る後部座席に乗った。
「…俺、キヨが隣りがよかった」
ケンはブツブツ文句を言いながら車を発進させた。
小さいミニクーパーに大人5人が乗っている為、車はカタカタと音を立てている。
「遅ぇよ、遅刻すんだろ」
「いっつもイノリの寝坊で遅刻しそうになるクセにお前が文句言うな!」
ケンがイノリを睨むと、カゼとカンナが後部座席に乗り込む。
「鍵締めた?」
「私が締めたから大丈夫よ」
5人は合鍵を携帯のストラップにしている。
「おい、キヨ。お前後ろに乗れ」
イノリは助手席の窓を叩く。
「なんでよ!イノリが後ろに乗りなさいよ」
「車小せぇから後ろ狭ぇんだよ。お前チビだから後ろ乗れ!文句なら小せぇ車買ったケンに言えよな」
キヨは渋々車から降りるとカゼとカンナが座る後部座席に乗った。
「…俺、キヨが隣りがよかった」
ケンはブツブツ文句を言いながら車を発進させた。
小さいミニクーパーに大人5人が乗っている為、車はカタカタと音を立てている。