祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
「…イノリは出て行ったよ。私達止めたんだけど行っちゃった…」
「なんで!?どうして!?私とイノリ、昨日やっと結ばれたんだよ?なのにどうして…どうして何度も裏切るの?…離れていくの?どうしてよぉぉぉ!!」
これから幸せな日々が始まるのだと胸を弾ませていたキヨ。
彼女の夢は1日も経たない内に儚く終わってしまった。
「私…イノリが好き過ぎて…自分に都合の良い夢でも見てたのかな。…昨日のあれは夢だったのかな」
キヨがカンナを見つめると、カンナは首を左右に振った。
「イノリがキヨを本当に愛してるんだってわかるよ。だってほら、ここにその証が付いてるもの」
カンナはキヨの首筋を指で触る。
そこにはキスマークがくっきりと刻まれていた。
「イノリはキヨをちゃんと愛してるわ。どこにいたってそれは変わらない。ただイノリはケジメを付けたかったのよ。…誰にも甘えないで生きていきたいんだと思う」
「イノリがそばにいないなんて嫌だ!なんで相談してくれなかったの?なんで今なの?…イノリがいない生活なんて私は出来ない!!」
「キヨ、永遠の別れじゃないんだよ?大学に行けば会える。講義も一緒なんだから」
「そういう問題じゃないよ!」
カンナは泣きじゃくるキヨの背中を撫でる事しか出来なかった。
「なんで!?どうして!?私とイノリ、昨日やっと結ばれたんだよ?なのにどうして…どうして何度も裏切るの?…離れていくの?どうしてよぉぉぉ!!」
これから幸せな日々が始まるのだと胸を弾ませていたキヨ。
彼女の夢は1日も経たない内に儚く終わってしまった。
「私…イノリが好き過ぎて…自分に都合の良い夢でも見てたのかな。…昨日のあれは夢だったのかな」
キヨがカンナを見つめると、カンナは首を左右に振った。
「イノリがキヨを本当に愛してるんだってわかるよ。だってほら、ここにその証が付いてるもの」
カンナはキヨの首筋を指で触る。
そこにはキスマークがくっきりと刻まれていた。
「イノリはキヨをちゃんと愛してるわ。どこにいたってそれは変わらない。ただイノリはケジメを付けたかったのよ。…誰にも甘えないで生きていきたいんだと思う」
「イノリがそばにいないなんて嫌だ!なんで相談してくれなかったの?なんで今なの?…イノリがいない生活なんて私は出来ない!!」
「キヨ、永遠の別れじゃないんだよ?大学に行けば会える。講義も一緒なんだから」
「そういう問題じゃないよ!」
カンナは泣きじゃくるキヨの背中を撫でる事しか出来なかった。