祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
9・変わり始める日常
「イノリ〜♪」
キヨは山の一角にある花畑にいるイノリに駆け寄った。
「こんな所で何してるの?家にいないから探しちゃったよ」
イノリはキヨの言葉を聞かずに、黙々と花を摘んでいる。
「…イノリ、女の子みたいね」
「うっせぇ!黙れ」
「好きな子にでもあげるの?」
イノリはキヨを見てニカッと笑うと、キヨの頭に花の冠を乗せた。
「キヨにやるよ。結構器用だろ、俺」
キヨは冠を触ると、へへっとイノリに笑いかけた。
優しい風が吹き抜ける場所で、ひなたぼっこをする2人。
「四つ葉のクローバーみっけ」
キヨは見つけたクローバーを千切ると、得意げにイノリに見せた。
「俺も探そ。どけキヨ!」
イノリはシッシッとキヨを手払いすると、四つ葉のクローバーを探し始める。
キヨはその横で花を千切りながら花占いをしていた。
キヨは山の一角にある花畑にいるイノリに駆け寄った。
「こんな所で何してるの?家にいないから探しちゃったよ」
イノリはキヨの言葉を聞かずに、黙々と花を摘んでいる。
「…イノリ、女の子みたいね」
「うっせぇ!黙れ」
「好きな子にでもあげるの?」
イノリはキヨを見てニカッと笑うと、キヨの頭に花の冠を乗せた。
「キヨにやるよ。結構器用だろ、俺」
キヨは冠を触ると、へへっとイノリに笑いかけた。
優しい風が吹き抜ける場所で、ひなたぼっこをする2人。
「四つ葉のクローバーみっけ」
キヨは見つけたクローバーを千切ると、得意げにイノリに見せた。
「俺も探そ。どけキヨ!」
イノリはシッシッとキヨを手払いすると、四つ葉のクローバーを探し始める。
キヨはその横で花を千切りながら花占いをしていた。