私達は机の落書きから始まった。
 
 
「明後日の学祭、優里どうすんの?」
 
 
実は、優里には彼氏がいるんです。
 
 
なかなか話に出てこなかったけど、年上の彼氏が。
 
 
ここの卒業生で、私達の先輩。
 
 
田附 祐哉先輩
 
 
「祐哉?仕事で来れないみたい。
だから、一緒に回ろ?」
 
 
そうなんです。
 
 
もう、仕事をしてる方で、なかなか忙しいみたい。
 
 
「そうなんだ…残念だね。
じゃ、女同士で寂しくまわりますか?」
 
 
「だね。」
 
 
去年は、猛とまわったから、優里とまわるのは一年振り。
 
 
たまには、女同士もいいよね。
 
 
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