私達は机の落書きから始まった。
 
 
ブーーーッ
 
 
夜中に枕元で携帯が鳴った。
 
 
こんな非常識な時間にメールしてくる奴は、1人。
 
 
『菜々ちゃんに最近会ってない気がする~(T ^ T)』
 
 
遼平だ。
 
 
眠い目を擦りながら返信する。
 
 
『準備に追われてる~((((;゚Д゚)))))))
てか、早く寝なさい。』
 
 
この時間帯は、乙女の敵だって何回言えばわかるんだか…
 
 
わざとか?
 
 
返信して、すぐに
 
 
ブーーーッ
 
 
『菜々ちゃんは寂しくないの?
俺は寂しい( ´Д`)y━・~~ 』
 
 
……
 
 
嘘付け!
 
 
その顔文字からは寂しさが伝わらないぞ!
 
 
……
 
 
ずるいよね
 
 
きっと、遼平よりも私の方が…
 
 
『学祭終わったら、いつものとこ行くから。』
 
 
会いたいに決まってる…
 
 
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