私達は机の落書きから始まった。
 
 
次の日も校内は慌ただしい。
 
 
もちろん、準備に追われている。
 
 
「そっち持って‼」
 
「おい、金槌どこだ?」
 
「バナナ足りるか?」
 
 
大騒ぎだ。
 
 
そんな中、私達は、まだ大きいバナナの看板と向き合っていた。
 
 
「優里、鼻に黄色ついてるよ」
 
 
「あんただって、ほっぺについてる」
 
 
「「……あはははは」」
 
 
こんな事で爆笑できるくらい、私達は焦ってた。
 
 
明日までに終わるのか?
 
 
てか、やり始めたのが、遅すぎた?
 
 
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