私達は机の落書きから始まった。
な ぐ さ め
家に着き、自分の部屋に入ると、少し冷静になってきた。
そして、後悔した。
訳のわからない提案に乗ってしまったことに。
あんな落書きをしてしまったことに。
屋上にのこのこ行ってしまった事に。
わからない奴のキスに少し感じてしまった事に。
「あぁ~、考えれば考えるほど腹立つ。」
勝手に出る独り言。
いつもなら、猛からのメールがきてた時間。
携帯を開く。
【受信メールなし】
静かに携帯を閉じた。