私達は机の落書きから始まった。
 
 
遼平の方を見ると、顔色1つ変えずに
 
 
「ごめん。好きな人いるから。」
 
 
そう答えていた。
 
 
遼平の答えを聞くと、顔を赤くして、今にも泣き出しそうな女の子が出てきた。
 
 
反対側にいたから、鉢会うことはなかった。
 
 
遼平の答えを聞いて、最低だが ホッとした反面、胸が締め付けられた。
 
 
あの女の子と自分が重なる。
 
 
この気持ちを伝えたら、きっとこの関係は壊れてしまう。
 
 
もう二度と会えない。
 
 
怖い。
 
 
そんなの、絶対に嫌だ。
 
 
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