私達は机の落書きから始まった。
 
 
いつもの時間、いつもの場所で…
 
 
何をするでもなく、ただ話してる。
 
 
教室に私と遼平の2人だけ。
 
 
窓際に座ってるんだ。
 
 
特別な事なんてなく、どうでもいいような会話。
 
 
くだらないことを話して、笑って、
 
 
話してる時に こっそり遼平の横顔を覗き見るのが好き。
 
 
女の私でも綺麗だなって思うくらい綺麗な顔。
 
 
長い睫毛。
 
 
高い鼻筋。
 
 
色気もある唇。
 
 
「だから、見んなって」
 
 
不意に目が合う。
 
 
この薄い茶色の瞳も。
 
 
遼平の全てが好き。
 
 

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