私達は机の落書きから始まった。
家に帰って、部屋に入ると、机に向かった。
レベルが高くないとはいえ、勉強はしないといけない。
年が明けたら、すぐに受験だ。
少し憂鬱な気持ちになりながら、教科書を開く。
苦手な数学から始める。
夜が更けて行くにつれて、携帯が気になり出す。
ブーーーッ
ほら。
この時間帯になると遼平から連絡が来るんだ。
メールだったり、電話だったり…
普通の恋人みたいでしょ。
でも、私達は恋人とは違う。
一方通行の愛しかないから…