私達は机の落書きから始まった。
 
 
家に帰って、部屋に入ると、机に向かった。
 
 
レベルが高くないとはいえ、勉強はしないといけない。
 
 
年が明けたら、すぐに受験だ。
 
 
少し憂鬱な気持ちになりながら、教科書を開く。
 
 
苦手な数学から始める。
 
 
夜が更けて行くにつれて、携帯が気になり出す。
 
 
ブーーーッ
 
 
ほら。
 
 
この時間帯になると遼平から連絡が来るんだ。
 
 
メールだったり、電話だったり…
 
 
普通の恋人みたいでしょ。
 
 
でも、私達は恋人とは違う。
 
 
一方通行の愛しかないから…
 
 
< 191 / 400 >

この作品をシェア

pagetop