私達は机の落書きから始まった。
さ い ご の
残り1日。
放課後。
私はいつも通り、いつもの教室に向かった。
遼平はいなくて…
3日前のあの日以来、遼平は来てない。
いつも通り、夕陽が差し込んで、教室が紅く染まる。
こんなに哀しい色だっけ?
この教室って、こんなに広かった?
こんなに静かだった?
こんなに……
携帯を開いて、メールボックスを見ると、遼平からのメールは、4日前で止まっている。
着信履歴も4日前。
そう、猛とのことがあった日以来、メールも電話もなかった。