私達は机の落書きから始まった。
 
 
夕陽が水面に映る。
 
 
海が紅く染まる。
 
 
あの日みたいに……
 
 
 
 
私は海岸に座って、丸くなった。
 
 
 
 
ふわっと、甘い香りがわたしの鼻をかすめる。
 
 
 
あの香りとは違う…
 
 
 
プレゼントの香り…
 
 
 
バッと顔を上げても、やっぱり誰もいなくて…
 
 
私がそう望んでいるから……
 
 
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