私達は机の落書きから始まった。
 
 
あれから、半年が過ぎていて、また出会いの季節がきた。
 
 
桜舞う中、大学の前で 私は人を待っている。
 
 
携帯の時計をチラチラ見るが、約束の時間はとっくに過ぎている。
 
 
誰を待っているかというと…
 
 
遠くの方に、手をヒラヒラさせて近付く男。
 
 
遼平だ。
 
 
驚くことに、私と同じ大学に入学したのだ。
 
 
ことの発端は、半年前に遡る…。
 
 
 
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