私達は机の落書きから始まった。
 
 
落ち着いて 考えてみると、わからないことが沢山あって、頭が混乱してきた。
 
 
なんで、遼平がここにいるの?
 
 
舞ちゃんは?
 
 
てか、なんで?
 
 
ん?
 
 
「……遼平。
 
なんでここに?」
 
 
上を見上げると、遼平はニッと笑って
 
 
「偶然。」
 
 
……へ?
 
 
「偶然?」
 
 
「っそ。
 
海に来たら、凹んでるお姉さん見つけて。
したら、菜々ちゃんだったわけ。」
 
 
………
 
 
私はそっと遼平の腕から離れる。
 
 
期待した私が馬鹿だった。
 
 
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