私達は机の落書きから始まった。
 
 
「菜々ちゃんと遼平君、付き合ってるわけじゃないんでしょ?
 
菜々ちゃんの片想いってだけで…
 
好きになった時間の長さは関係ないでしょ?
 
私も、遼平君好きになっちゃったんだ。」
 
 
だから、今日から私達ライバルだね。と……
 
 
あの人形のような笑顔で言われた。
 
 
まさかの宣戦布告。
 
 
ここまでハッキリ言われたら、逆に清々しいかもしれない。
 
 
でも、私には清々しくも何ともない。
 
 
今までの黙っていた、優里が怒ったような口調で
 
 
「友美、あんた何言ってんの?
菜々はあいつを……「いいの、優里!」
 
 
言葉を遮った。
 
 
優里の気持ちは嬉しいけど、友美の言ってることも間違いじゃないから。
 
 
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