私達は机の落書きから始まった。
嫉妬と悪意
 
 
頑張ろうって思ったものの、どうしたらいいのか分からない。
 
 
アタックする?
 
 
どうやって?
 
 
あの遼平に効くの?
 
 
「壁にぶつかってく気?」
 
 
次の講義に移動中、私の腕をグイッと引っ張られた。
 
 
「…あ…遼平」
 
 
私の腕を掴んだのは、遼平だった。
 
 
「あ、遼平…じゃねぇよ。
何か考え事?」
 
 
考え事といえば、考え事だ。
 
 
でも、本人には言えない。
 
 
「……ううん。」
 
 
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