私達は机の落書きから始まった。
断髪と恐怖
 
 
医務室を出ると、携帯が光っているのに気付いた。
 
 
メールだ。
 
 
『大丈夫?
今どこ?』
 
 
遼平からだった。
 
 
『大丈夫だよ。
皆、大袈裟だよ( ´Д`)y━・~~ 
今、医務室を出たとこだよ。』
 
 
送信すると、すぐに携帯が光る。
 
 
メールかと思ったけど、電話だ。
 
 
「はい?」
 
「どこ?」
 
「え?」
 
「今、どこ?」
 
「あぁ…えっと、医務室出て……帰るとこだよ。」
 
「そこにいて」
 
 
そう言って、一方的に切られた。
 
 
なんか、焦ってたな…
 
 
仕方なく、私は近くの教室に入って椅子に座った。
 
 
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